カサンドラ症候群にならない人|閉塞感から抜け出すための3つの共通点

「話していても、気持ちが届かない」
「何度伝えても、同じところですれ違ってしまう」
「私はここにいるのに、ひとりぼっちな気がする」

アスペルガー傾向や共感性の低いパートナーとの関係の中で、こうした感覚が続くと、心も体もすり減っていきます。

この状態が長く続き、不調があらわれることをカサンドラ症候群とよびます。

でも実は、同じような状況にいても、深い閉塞感に飲み込まれてしまう人と、少しずつ抜け出していく人がいます。

今回は、

  • カサンドラ症候群になりやすい人との違い
  • 閉塞感から抜け出していく人の共通点

について、お話しします。

カサンドラ症候群にならない人がいるのはなぜ?

アスペルガー傾向や共感性の低いパートナーと一緒にいても、全員がカサンドラ症候群になるわけではありません。

同じような環境の中で、

A:強い閉塞感に追い込まれ、抜け出せなくなる人
B:自分なりの距離感や関わり方を見つけていく人

このように分かれていきます。

ではこの違いは、「我慢強さ」や「性格の前向きさ」なのでしょうか。

実は、そうではありません。

分かれ道になるのは、

  • 苦しいやり取りを繰り返し続けているか
  • どこかのタイミングで「このままでは変わらないかもしれない」と気づけるか

この違いだといえるでしょう。

カサンドラになる人をさらに追い込む「負のループ」

カサンドラ症候群に苦しむ方の多くは、気づかないうちに「負のループ」の中にいます。

分かってもらえない絶望感が積み重なる

心を守るために「正しさ」を強く握りしめる

正しさで相手を変えようと必死になる

状況は変わらず、さらに孤独になる

失望と疲れが深まり、最初に戻る

どれだけ頑張っても苦しさが減らないのは、
努力が足りないからではありません。

むしろ、心が限界まで頑張ってきた証 です。

「正解」を一つに決めたくなるのも、弱さではなく、自分を保つために必要だった心の支えなんです。

かつての私自身も、この閉塞感の中で動けなくなっていました。

では、ここから抜けていく人は何が違うのでしょうか。

カサンドラにならない人の3つの共通点

同じ状況にいながら、カサンドラ症候群になる人とならない人は
何が違うのでしょうか。

ここでは、カサンドラにならない人の3つの共通点についてお話しします。

① 自分が消耗のループにいることに気づく

これまで、

「頑張ればいつか分かり合える」
「私が変われば関係はよくなる」

そう信じて、必死に向き合ってきた方も多いはずです。

カサンドラにならない人、回復していく人は、ある時、その努力が関係をよくするよりも自分をすり減らしている と気づきます。

そして、自分の心が壊れてしまう前に、同じやり方をいったん手放します。

これは逃げでも、あきらめでもありません。

自分の人生を守るための選択 です。

② 正解や「普通」を一つに固定しない

「私はこう思う」その感覚を大切にすることは、とても健全です。

ただ、カサンドラ症候群にならない人、回復していく人は、それを唯一の正解にはしません

正しさを強く握りしめ続けると、いちばん苦しくなるのは自分の心です。

反対に考え方の余白を少しだけ残すと、相手との対話が一方通行にならず、結果的に、自分の心が呼吸しやすくなります。

違いを認めたうえで、ルールを決められる

カサンドラ症候群にならない人、そして回復していく人の最大の共通点は、
「違いがある前提で、関係を考える」という姿勢です。

だからといって、相手の特性や考え方を完璧に理解できているわけではありません。

理解できない部分があっても、「この人は私とは違う世界の見方をしている」

そう捉えることで、

「変えようとする関係」から「どう関わるかを選ぶ関係」へと変わっていきます。

そして、

  • どこまでなら一緒にいられるか
  • どこからは自分が壊れてしまうか

という自分を守るためのルールを、現実的に決めていきます。

それは我慢ではなく、閉塞感を繰り返さないための知恵です。

その一助として、アスペルガーの特性に関する本や情報に触れ、
相手の行動の傾向を「自分なりに知ろうとする」ことが役に立つ場合もあるでしょう。

「ならない人」と「なる人」の分かれ道

分かれ道は、実はとてもシンプルです。

このまま同じ苦しさの中に留まるか。
しんどさがあっても、別の可能性に目を向けてみるか。

慣れた場所は、たとえ苦しくても安心感があります。

だから留まる選択も、間違いではありません。

ただ、場所が変わらなければ、悩みの形も大きくは変わりません。

大切なのは、

「今のままはしんどい」と感じている自分を
無視しないこと

その小さな気づきが、変化の入口になります。

向き合う=自分を責めることではない

向き合うとは、自分の欠点を探すことではありません。

心のバランスを整えながら、

  • 関係を続ける
  • 距離をとる
  • 関係を終える

どの選択が今の自分に合っているかを自分の意思で選べる状態になること です。

カサンドラの渦中にいるとき、心はずっと緊張状態にあります。

だからまずは、

「もう十分がんばってきた」

と自分に言ってあげてください。

気持ちの整理がつかないときは、伴走者の力を借りることも一つの方法です。

否定されず、責められない場所で安心して言葉にしていくうちに、絡まっていた苦しさの正体が少しずつ見えてくることがあります。

あなたの心が少しでも軽くなる道は、きっとあります

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